俺の彼女は魔法使い
遅れて登場した教師は、パッと見、教師には見えなかった

TシャツにGパン、坊主頭を帽子で覆っていた

そんな教師が黒板前の席につくと、出席をとりはじめた

名前を呼ばれて返事をすると、俺は次に呼ばれた名前に驚いた


「楠木さん」


彼女だ

彼女が静かに返事をした

今まで気が付かなかったが、部屋の反対側の席に彼女は腰かけていた

隣に座る男子生徒と時々話ながら、ちょこんと座っている

その後、当分は講義形式である授業が始まって、教室内の半分以上が死んでいく

この授業は1回生から取れるため、様々な学年の学生がいるのだが、昼の講義は何回生になっても、眠さとの戦いのようだ



< 38 / 284 >

この作品をシェア

pagetop