俺の彼女は魔法使い
授業が終わって、気づくと彼女は既に教室にはいなかった

ゆっくりと、次の授業を受けるべく、遠く離れたE号館に向かう

階段を上がって教室のドアを開けると、既に何人かが自分の席についていた

今日のラストの授業は中国語

俺は適当に席につこうと思って、教室内を歩きだした

ちょうど彼女が友達と話している横を通った瞬間、俺は彼女と目が合った

その瞬間、彼女が笑った気がして、俺は軽く会釈して通りすぎようとした


「ちょ、ストップ、ストップ!!」


突然彼女は俺を止めた


「席指定になったから、岩崎くんの席ここ」


彼女が指差すのは、彼女の斜め前の席だ


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