俺の彼女は魔法使い
「ふぁ~、何かすごいなそれ!」


俺の隣で楠木さんは感心している

そんな彼女が突然、俺の事について話を始める


「ってか、今日はさすがに岩崎くん、ダウンなんや」


苦笑しながら彼女が言うのは、この前から「岩崎くんパーカーはもう寒くない?」と聞かれていたからだ

俺としては本当に寒いと思った事はなかったのだが、彼女の服装を見ていると、彼女は本当にここ最近寒いと思っていたようだ

ずっとパーカーでとおしていた俺だけれど、今日はさすがに寒い

だから青いダウンを着て来たのだ


「まぁ、今日は寒いわなぁ…」


そう言う俺に、彼女は「今日はってか、今日はいっそう寒いってか…」と言っている


< 67 / 284 >

この作品をシェア

pagetop