好きなんだから仕方ない。
気になるのなら、結果を急ぐのなら。現時点での意見を欲しがったり、調べるのを手伝ったりするんじゃないのか。こんな、のんびりしていて良い物なのか。

「察しが良いのね。教えてほしい?」

「教えて良い物ならな。あるんだろ?そういうの」

「まぁね。でも、可能性が高い話だから話しておいた方が良いのかも」

俺の表情で感じ取ったのか、エミィ様は何を気にしているのか知りたいかと訊いてきた。もちろん、神の間でしか話せないような内密な話だってある。だから、俺たちが聞いても良い話なら知りたいと答えた。
エミィ様はウデルク様に説明した時のように立体的な宇宙の地図を魔力で作り出すと、俺たちにも分かるように説明してくれた。
エミィ様たちが神になる前、一人では抱えきれないほど魂が溢れていた。忙しさ故に消滅させなくても良い魂を消滅させたり、消滅させなくてはいけない魂を生かしていたりという問題もあったそうだ。
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