好きなんだから仕方ない。

最終章・一段落した上で

まだ煮え切らないけど

結局、二人は私の事を忘れた。と言うよりガドウも覚えていなかったんだから忘れていても驚くような話じゃない。でも、寂しいと思うのはいけないのかな。

「どうしたの？エミィ」

「ううん。少し、用事を片付けてくる」

「俺も行く。・・・何だよその目は」

「ううん。珍しいなって思っただけ」

一人になりたい。そう思った半面、ガドウが付いてくると言ってくれて良かったと思う私がいた。
トワの言葉に救われなかった訳じゃない。私の事をちゃんと見て知ってくれているから思い悩んでいると察してくれた訳だし、何も言わないで知っていながら話題に触れないのもステアダの優しさ。だから皆にたいして感謝しているつもり。