好きなんだから仕方ない。
衣装箪笥も開けられたけれど、軽く確認しただけだったみたい。見付かる事はなかった。流石に小さくて物も少ないこの中に隠れられるとは思わなかったのでしょう。
「どこかにいるはずだ!必ず見付け出せ!」
「他の所は探し尽くしたぞ!?」
「何をやってんだ!残ったのは二人だぞ!?」
外が静かになってから衣装箪笥から出ると、砂と血が混じった靴の後があちらこちらに付いていた。後二人という事は私と次男を捜しているの?それとも他に標的が?
聞き覚えのない声だったし、侵入者である可能性は十分にあり得る。王族を狙った犯行なら私たちが顔を見せれば召使いや兵士への攻撃は止めてくれるかもしれない。
仕えてくれている者のために部屋を出ようとすると、次男は腕を掴んで睨んできた。何のために隠れたと思っているのだと。
「どこかにいるはずだ!必ず見付け出せ!」
「他の所は探し尽くしたぞ!?」
「何をやってんだ!残ったのは二人だぞ!?」
外が静かになってから衣装箪笥から出ると、砂と血が混じった靴の後があちらこちらに付いていた。後二人という事は私と次男を捜しているの?それとも他に標的が?
聞き覚えのない声だったし、侵入者である可能性は十分にあり得る。王族を狙った犯行なら私たちが顔を見せれば召使いや兵士への攻撃は止めてくれるかもしれない。
仕えてくれている者のために部屋を出ようとすると、次男は腕を掴んで睨んできた。何のために隠れたと思っているのだと。