好きなんだから仕方ない。
今日の舞踏会でこの国の全てが決まる。今日という日が終われば私は無関係になってしまう。偽りであっても一緒に生きてきた家族がいなくなってしまうの。
「お綺麗です。エイミア様。これで最後となると寂しいです」
「今までありがとうございました。・・・行ってきます」
「また、お会いできる日をずっと願っております」
お世話になった女中たちに頭を下げ、侵入者の中心人物であったパドと共に部屋を出た。もう、ここには二度と戻ってこないのね。今まで見守ってきてくれてありがとう。
会場の片隅で聞いてすぐに出発するつもりだった。長居すればするほど、笑顔で別れられない気がしたから。どんな理由があったとしても、私を愛してくれた人たちがいるから。
また会える日をずっと願っている。名残惜しいけれど応援している、離れていてもいつもあなたの幸せを祈っている、困ったらいつでも会いに来てという意味の込められたこの国特有の言葉。
「お綺麗です。エイミア様。これで最後となると寂しいです」
「今までありがとうございました。・・・行ってきます」
「また、お会いできる日をずっと願っております」
お世話になった女中たちに頭を下げ、侵入者の中心人物であったパドと共に部屋を出た。もう、ここには二度と戻ってこないのね。今まで見守ってきてくれてありがとう。
会場の片隅で聞いてすぐに出発するつもりだった。長居すればするほど、笑顔で別れられない気がしたから。どんな理由があったとしても、私を愛してくれた人たちがいるから。
また会える日をずっと願っている。名残惜しいけれど応援している、離れていてもいつもあなたの幸せを祈っている、困ったらいつでも会いに来てという意味の込められたこの国特有の言葉。