好きなんだから仕方ない。
最初の頃は良かったの。素直にありがたいと感謝し、恩返しになるのならと夫婦になる事も望んだ。でも、期待が大きすぎる。しつこく言われ過ぎて感謝から嫌みに聞こえるようになった。
これだけ思われておいて何もしないのか、それだけで返したつもりなのか。そう言われているような気がして。徐々に夫婦になる事を望んだのもただの恩返しで恋愛感情はないと気付かされて。それで良いのかなって。こうやって押し込まれて終わるのかなって。
「エイミアちゃん?どうしたんだい?今日は何か変だよ?」
「緊張してるのかも。夜風に当たってくる」
「なら僕も行くよ」
断りたかった。一人にさせてと言いたかった。でも、言える訳がなかった。自分の目の届く所にいないと、大騒ぎになってしまう。
一度、パドに出掛けてくるとだけ伝えて町の子供たちと町外れの野原に出掛けた事があった。花の冠を作ってあげる約束をしていたから。でも、楽しんだ私たちとは逆に人を殺す勢いでパドは町中を捜し回っていた。
これだけ思われておいて何もしないのか、それだけで返したつもりなのか。そう言われているような気がして。徐々に夫婦になる事を望んだのもただの恩返しで恋愛感情はないと気付かされて。それで良いのかなって。こうやって押し込まれて終わるのかなって。
「エイミアちゃん?どうしたんだい?今日は何か変だよ?」
「緊張してるのかも。夜風に当たってくる」
「なら僕も行くよ」
断りたかった。一人にさせてと言いたかった。でも、言える訳がなかった。自分の目の届く所にいないと、大騒ぎになってしまう。
一度、パドに出掛けてくるとだけ伝えて町の子供たちと町外れの野原に出掛けた事があった。花の冠を作ってあげる約束をしていたから。でも、楽しんだ私たちとは逆に人を殺す勢いでパドは町中を捜し回っていた。