夏を待つ太陽






それから、彼と過ごした賑やかな狭い部屋や休日からは遠く離れ、









広く感じるベッド、物音のしない部屋、何の予定もない休日を1人で過ごした。













考えたくなくて、ひたすらバイトで1人を紛らわした。










あの時のことは、あまり覚えていない。









ただ、必死に毎日を埋めた。











1人に慣れる自分に悲しみたくなかった。









彼をなくした自分を認めたくなかった。







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