夏を待つ太陽

崩壊







コンビニの帰り道だった。











『そんなの食べんの?子どもだなあ。』











小さい頃によく食べてたお菓子を買うといたずらにからかってきた彼。











『葵は?このアイスでしょ。』











お決まりのアイス











『ほら、おいで』











優しい声は















もう聞こえない。













聞くことは、もうない。











蘇る記憶に押し潰されそうになりながら、

やっと玄関までたどり着く。











私は、泣き崩れた。
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