今夜、あなたに復讐します
 上林と有生が話しているのを見ながら、指月が夏菜に言ってきた。

「いつからだ?」
「は?」

「社長と同居するのは」

「あ、はい。
 明日からだと思います」

 それを聞いた指月は少し考える風な顔をし、ぼそりと呟いた。

「……ならば、その前に行かねばなるまいな」

 えっ、何処に?
と思ったが、指月が、
「社長」
と仕事の話をしに行ってしまったので、話はそのままになってしまった。




< 173 / 432 >

この作品をシェア

pagetop