今夜、あなたに復讐します
「今年もその先も、ずっと。

 永遠に。

 生まれ変わっても、お前といたいと今は思うよ。

 ……意外に重いか? 俺の愛」
と有生が笑った。

 ちょっと泣きそうになる。

 好きでない人に言われたら、確かに重い言葉かもしれないが。

 今は心臓が痛くなるくらい嬉しい。

 やっぱりこれ、祟りかも……とちょっと笑う。

 でも、自分の人生にこんな瞬間が訪れるなんて想像もしていなかったな、と思っていた。

 それも、長年恨み、たまたま見かけて、ペットボトルで行きがけの駄賃とばかりに殴り殺そうとした相手に言われるとか。

 今は、この人に害を与える人がいたら、私がペットボトルで殴ってやると思っているが。

 それもあんな溶けかけのじゃなくて、ガッチガッチに凍った奴で。
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