今夜、あなたに復讐します
 期待しています……と送り返す。

「よし、よく冷えたか?
 入ろうか」
と有生が手を握ってくる。

「なんかそれ聞くと、冷えるために出てきたみたいなんですけど」
と苦笑いすると、

「そう。
 冷え切ったお前を温めてやろうと思って」
と言いながら、こめかみにキスしてきた。

 ははは……と苦笑いしながら、有生について部屋に入る。

 有生は片手でロールカーテンを閉めると、UFOからもオリオン座からも見えないそこで、

 遠慮なく、夏菜を抱き締めてきた――。



                      完




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