Dark Fantasy Night

「それがハロウィンで仮装をする理由なのね！」

「あたし、何も考えずに仮装を楽しんでたな〜」

感心する二人にモルガーナは、「私たちがハロウィンのことを話していたから、ハロウィンの期限を教えてくれたのね」と微笑む。すると、ディアナはモルガーナの手を取って言った。

「ねえねえ、見てるだけじゃつまんないし、あたしたちも参加しようよ！魔法専門学校の制服でもケルト人たちから見たら仮装でしょ？楽しもうよ〜！！」

ディアナがそう言った時、モルガーナが一瞬迷いの表情を見せた。しかし、それはただの迷いではないとダナは理解する。そしてモルガーナは、知ってはならないことを知っているのではとダナは考えた。

「……ダナ、一時間だけサヴィン祭に参加しましょう。三人で離れないようにして帰る。いいかしら？」

小さな子どものようにお願いするディアナに苦笑しながらモルガーナは言う。ダナは「大丈夫よ」と言い、ディアナの手をつないだ。反対の手をモルガーナが握る。