Dark Fantasy Night
十月三十一日のハロウィンが終わった後、魔法専門学校ではテストが行われる。楽しいパーティーが終わった後は勉強する日々だ。勉強嫌いにとっては苦痛でしかないだろう。

ダナの部屋でディアナと、もう一人の友達であるモルガーナ・ライアンはテスト勉強をしていたのだが、黙々と勉強するダナに対し、ディアナは全く勉強が進んでいない。

「もう勉強し始めて二時間は経っているわ。そろそろ休憩しましょう」

赤毛に黒い目のモルガーナが言い、ディアナが「やった〜!!」と目を輝かせる。ダナは「あんた勉強してないでしょ」と言いつつお茶を淹れるために立ち上がった。

「お茶菓子はパウンドケーキでいいかしら?私の部屋から持って来たんだけど」

モルガーナがそう言い、ダナは「それじゃあフレーバーティーを淹れるわ」と微笑んだ。

紅茶とパウンドケーキをテーブルの上に並べ、ダナたちは勉強を忘れてティータイムを楽しむ。話題になっているのはついこの前にあったハロウィンパーティーのことだ。
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