Dark Fantasy Night

「ハロウィンパーティー楽しかったな〜！三人でメイドにコスプレしたよね。エプロンに血のりつけたけど」

ディアナがニコニコ笑い、「トゥムナー！」と杖を振りながら呪文を唱える。するとバサリとテーブルにアルバムが落ちてきた。それをディアナはゆっくりとめくる。ダナとモルガーナもアルバムを覗き込んだ。そして、楽しかったなと胸が温かくなる。

「パンプキンパイ、おいしかったわね！みんなでお菓子を交換したわね」

モルガーナがおいしそうにお菓子を食べる自分たちの写真を見て目を細める。他にも、先生にいたずらをしている写真や花火の写真があった。

「花火、綺麗だったな。また来年も楽しみ」

ダナはそう言い、ティーカップをソーサーに置く。そろそろ勉強を再開しなければならない。楽しいと感じる時間はあっという間に過ぎていく。

「ダナ、もう勉強するの〜？もうちょっと休憩しようよ〜」

そう言いだらけるディアナを見て、ダナは「きちんと勉強しないと困るのは自分よ」と言った。ダナたちは来年には卒業だ。いい成績をキープしていないと就職に響いてくる。