Dark Fantasy Night
「ダナの言う通りね。真面目にやりましょう。わからないところは教えるから」

モルガーナがそう言い、「カロス!」と呪文を唱える。するとパウンドケーキの乗せられていたお皿やティーカップがふわりと宙に浮き、キッチンに飛んでいく。

「しょうがない、やるか〜……」

ダナとモルガーナに言われ、渋々ディアナも勉強を始める。しかしダナとモルガーナが目を合わせてホッとした刹那、ディアナが「そうだ!この手があった!!」と目を輝かせて立ち上がった。

「えっ?何?」

「ディアナ、どうしたの?」

ダナとモルガーナは驚き、ディアナを見つめる。ディアナの手にはまたハロウィンパーティーでのアルバムが握られていた。

「もう一度ハロウィンパーティーの時に時間を戻そうよ!遊んだ後なら勉強も楽しいと思うし!」

ダナたちは最近時間を巻き戻す呪文を教えてもらったばかりだ。しかし、時間を巻き戻すということは危険なのだ。未来を変えてしまう恐れがある。それをダナたちは先生から何度も言われた。
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