Dark Fantasy Night
ダナがそう言うと、「それいいね!もう歩くの疲れてきたし」とディアナが笑う。

「……そうね。誰かが大怪我をしてからでは遅いわね」

モルガーナがそう言ったので、ダナとディアナは微笑み杖をかざす。モルガーナも二人と同じように杖をかざした。

「コレール!」

三人が同時に呪文を唱えると、今度は青白い光が三人を包んだ。



瞬間移動の魔法を使った後、ダナは紀元前の人々の姿を物陰から見て驚いてしまった。

「これが昔の人々なの?」

目の前を歩いていく人々は、みんな手作りの仮面をつけたり、何かに仮装していたりする。まるで自分たちが少し前に経験したハロウィンのようだ。

「ほら、やっぱりパーティーじゃない!!」

ディアナが目を輝かせ、「参加したいな〜……」と呟く。「パーティーというのは間違いではないわね」とモルガーナが言い、「どういうこと?」とダナは訊ねた。

「おそらく私たちはサヴィン祭に連れて来られたんだと思うわ」

「サヴィン祭?」
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