蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

「あの……兄さま?」
昨日抱かれた同じ場所に、一気に体温が上がる気がして記憶がよみがえる。

「夫婦は一緒に寝るべきだろ」
「あの……。はい」
昨日はお酒の勢いがあったが、今日はそれほど飲んでもいない。ただただ恥ずかしくて仕方がない。

そんな私を気にすることなく、蓮人兄さまは私を抱きしめるとシーツにももぐりこむ。

そして優しく私に触れる。昨日の激しくて何が何だかわからないキスとは違う、優しくて私を気遣うようなキス。

「鏡花、身体まだつらい?」
なんのことを言われているかわからなくて、キョトンと一瞬したが、すぐに理解した私は驚いて目を見開く。
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