蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
その後食事をとり、今日は早く眠るという蓮人兄さまに苦笑しつつ、私たちはすでに当たり前になっている、蓮人兄さまのベッドへともぐりこむ。

これからのことに不安がないといったら嘘になる。結婚すら考えていなかった私が、いきなり親になれるのだろうか。

天井の暖色のダウンライトを見つめてジッと考えていると、そっと手を握られ抱き寄せられた。
蓮人兄さまの温かさに包まれて、ホッと息を吐いた。いつの間にか、この腕のなかがこんなにも安心できる場所になっていることに気づく。

「蓮人兄さま、色々体調とか悪くなってご迷惑をかけるかもしれません」
蓮人兄さまの胸に頬を乗せながら、私は小さく呟いた。

「そんなこと謝る必要はない。むしろ無理は絶対しないでくれ」
そう言いながら、蓮人兄さまは私の髪や頬にキスをする、そして最後に唇へと甘く口づける。
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