蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

最近気づいたことだが、ベッドの中にいる時の蓮人兄さまは普段とは考えられないほど甘くなる。もちろん言葉数は多くないが、触れたりキスをすることを躊躇しない。

だから、今までも何度となく夫婦の夜の時間を過ごしてきたわけだ。

すでに慣れてしまったキスに、少し唇を開くと躊躇なく蓮人兄さまの舌と絡み合い、淫らな音が寝室に響きだした。

この時だけは、私も思い切り蓮人兄さまに甘えられると、首に手を回して自らキスをねだる様に口づける。
首筋にキスが落とされたところで、ハッとしたように蓮人兄さまが動きを止めた。

「兄さま?」
急に無くなった熱に、私はどうしたのだろうと蓮人兄さまの顔をとろんとした表情で見つめる。

「鏡花、その表情はダメだ」
「え?」
意味がわからなくて、問いかけると蓮人兄さまはもう一度激しくキスをする。
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