蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

「お腹のチビがびっくりするかもしれない。先生の許可がもらえるまではこれで我慢する」
その言葉に私は唖然としてしまう。まだ病院にも行っていないし、確定でもないのに、すでにそこまで考えてくれた蓮人兄さまに嬉しくなる。
しかし、私が蓮人兄さまにくっつきたくて仕方がない。

「まだ、わかりませんよ。検査薬だけですし。だから大丈夫だと思いますよ?」
普通に考えて大丈夫なはずだ。しかし、蓮人兄さまは私をギュッと囲い込む。

「それならそれで、きちんと安心してからにする」
やせ我慢のようにも聞こえる声に、私はクスクスと笑ってしまった。

「わかりました。月曜日にでも病院行ってきますね」
蓮人兄さまの頬に触れながら私はそう言葉にして、眠りについた。





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