蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

「もしかして蓮人兄さまも調べてくれたんですか?」
蓮人兄さまが育児書を読むなんて考えられず、私は驚いた顔をしていたのだろう。
「そんな顔をするな。俺にはそれぐらいしかできないからな」
そう言いながら、私の腕を取り自分の腕に絡ませる。
「転ぶなよ」
少しだけ蓮人兄さまにとって妊娠は予想外で、困った事態なのかもと思っていた私だったが、思いやりのある言葉にそれが杞憂であるとわかる。

こうして少しずつ夫婦になれば、いつか私の欲しい愛がもらえるかもしれない。
例え始まりがどうであったとしても。

そう思いながら、蓮人兄さまと病院へと向かった。

大村のかかりつけの総合病院を蓮人兄さまは予約をしていてくれたようで、その産婦人科の待合室にいた。
少しして診察室に呼ばれると、検査や内診をしてもらう。
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