蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
あの時の過ち Side 蓮人
『おめでとうございます』

先ほどの先生の言葉が頭を離れない。

病院の帰り、二人で簡単に外で食事をとると、やはり体調の変化や急激なストレスなどがあったのか、鏡花はすぐに眠ってしまった。

鏡花との生活が1カ月以上が過ぎ、それなりに距離も近づいたと思う。
初めて抱いた日から、俺はもはや鏡花に触れることを躊躇するのをやめた。
しかし、自分の気持ちを言葉にするのは、鏡花の負担になるのではないかと伝えられていないままだ。

『結婚しよう』

あの時の言葉も、もう少し上手い言葉があったのではないか、今もそう後悔している。
鏡花のことが大切だから、ずっと昔から好きだから、だから結婚したいそう言えればどんなによかっただろう。
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