蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
「そんなことは解ってる。お前は誰も本気にはならないらしいな」
言い寄って来る女子社員の中には、俺の秘書というやっかみなのか、牽制のつもりか立花の噂は耳にしていた。
他に男がいるとか、プライベートで怪しい場所にいたとか。
そんなことは今までは興味もなかったし、仕事さえしてくれればどうでもよかった。
しかし、今の俺には自分ではどうにもできないこの現実と、鏡花との生活で自分自身が変わったのかもしれない。
つい、立花のプライベートに踏み込んでしまったことを後悔するも、立花は俯いてしまった。
「それ、なんですか?」
急に曇らせた表情に、俺は立花の地雷を踏んだことに気づく。