蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
「目をつぶってろ」
真翔君の優しさに甘えると、私は静かに目を閉じた。ほんの数分で車が止まったことがわかり、私は周りを見渡す。
そこはマンションの駐車場のようで、真翔君の家に着いたことがわかった。
「降りれる?」
小さく頷くと真翔君と一緒にエレベーターへと乗り込む。その中で真翔君は面白そうに私に口を開く。
「鏡花、驚くと思う」
その意味がわからずにいると、その言葉の意味はすぐにわかった。
高級感のある廊下の先にあった、重厚な玄関ドアを開けると、奥のほうからすぐに声が聞こえる。
「ママ、パパかえってきた」
その声と同時に、廊下を大急ぎでかわいらしい女の子が走ってくる。それを真翔君はこれでもかという満面の笑みで抱きしめた。