蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

それなのに……。自分が恥ずかしくなる。自分のせいで引き起こしたことは、自分で幕を引かなければいけない。

例えお腹の子を一人で育てることになったとしても、蓮人兄さまの幸せを考えなければ。
自ら犯した罪をきちんと清算しなければ。
そう決心すると、私は大きく息を吐いた。

「真翔君、ありがとう。きちんと話をします」
そう言いながら立ち上がったところで、インターフォンが鳴るり、それを真翔君が取り次いでいるようだった。

「咲綾、真由と向こうの部屋にいて」
真翔君の言葉に、咲綾さんは真由ちゃんを連れてリビングを出て行ってしまった。
何がなんだかわからずに、立ちすくんでいると、しばらくして、すごい勢いでドアが開くのが分かった。
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