蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
「鏡花、愛してる。俺と結婚して家族になってください」
ストレートだが、一番心に響くその言葉に私はぶわっと涙があふれる。
うれしくて、こんな日が来るなんて夢にも思わなかった。小さいころ、ただキラキラ輝く周りの人たちがうらやましくて仕方がなかった。
でも、こうして私だけの幸せを手に入れられたのかもしれない。
「はい、私でよろしければ」
泣き笑いで答えた私の指に、箱を開けるとキラキラと光るダイアモンドの指輪を取り出しそれを薬指へとはめてくれる。
「あっ、ぴったり……」
驚いてつぶやいた私に、蓮人兄さまは「当たり前だろ」そういうと柔らかな笑顔を浮かべてくれた。
ようやく心が繋がった。そう思うと心から幸せを感じた。