蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
そして、爺様のクリスマス会の当日、俺はジャケットを羽織ると、部屋で準備をしている鏡花の元へと向かう。
「鏡花、準備できた?」
声を掛けながらドアを開ければ、鏡の前に座る鏡花が見えた。
「うん、もう少し」
パーティーや親族の集まりではいつも着物だった鏡花だが、今日は淡いブルーのシフォン生地のワンピースを着ていた。
いつもパーティーなどのときに、来てもらっている美容師の須田さんに髪とメイクをしてもらっているところだった。
「今までの鏡花さんとはまた違った美しさですよね」
どうやら見惚れていたようで、立ちすくんでいた俺に須田さんは声を掛ける。