蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】

私は蓮人兄さまは送り出した後、実家へと戻り仕事をしている。

お母さんはようやく私が結婚する気になったのだと、大喜びしている姿を見るのは憂鬱だが仕方がない。

最近の私はお弟子さんの稽古や経理的な事務仕事、そしてたまに外部で行われる一般の女の子が通うようなレッスンの講師をしている。

今は月末で処理することも多いため、一日実家でパソコンとにらめっこの予定だ。

「鏡花さん」
3年ほど前から、うちでイベント関連や広報などの仕事をしてくれている、亜弓ちゃんの声に私はパソコンの手を止めた。

「新婚生活はどうですか?」
1つ年下の亜弓ちゃんは最近彼と結婚をしたいようで、結婚の決まった私に興味津々だ。
しかし、現実はただの契約なわけで。
どのタイミングで婚約破棄されるのかもわからない私としては、苦笑いをするしかない。

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