蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
帰ってきて食べてくれるかわからないとは思いつつ、付け合わせのサラダぐらいは作ることにしようと思いながら、その前にスマホを手にする。
さっきから何時に帰って来るかを尋ねるだけのメッセージなのだが、それが何度も打っては消すを繰り返していた。
そんな自分に嫌気がさしてため息が漏れる。
昔から自分の思いを言う事をしてこなかったせいか、こんなことすらうまくできない。
それに急用でもないのに、蓮人兄さまに連絡をしてもいいのだろうか?
冷たくあしらわれたら? 既読にもならなかったら?
そんなネガティブな思いが溢れては消えていく。
無意識にため息を付くと、私はキッチンの横にスマホを置いた。
「あっ……」
その反動で今作ってあった途中のメッセージが送信されてしまった事に気づく。