蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
「鏡花、本当に飲むのか?」
食事が終わって、片づけを終えると私は酔いも手伝って、少し欲張りになっていた。
せっかく一緒にいられる時間を終わらせたくなかった。
無理やり蓮人兄さまをソファーへと座らせ、二本目のワインを飲みたいとせがんだのだ。
「飲みたいの。ダメですか?」
「いや、別にいいが……」
困惑気味の蓮人兄さまの手から、ワインボトルを手に取ると、蓮人兄さまのグラスと自分のグラスに注ぐ。
いつの間にか、蓮人兄さまは私の押しに負けるように、小さいころ私の我儘に付き合ってくれているときのような態度になっていた。