蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
すれ違う心
『抱くんじゃなかった……』
呟くぐらいだったけど、確かにそう言ったのを聞いた。
蓮人兄さまが抱き寄せてくれた時、本当は起きていた。
でも、恥ずかしくてどんな顔をしていいかわからず、寝たふりをしてしまった私だったが、それでも甘えてみたくて、抱き寄せてくれたことが嬉しくて、私は蓮人兄さまの肌に頬を寄せた。
その罰があったたのだろうか。聞かなければ不安が確証にかわることはなかったのに……。
隣から規則正しい寝息が聞こえてきたところで、私はそっとベッドを出た。
さっきまでの温もりが無くなり、寂しさと自分のしてしまったことの重大さを思い知る。