蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
ぼんやりとしていたのかもしれない、いつの間にか窓の外は明るい日差しが降り注いでいて、時計を見れば八時を回っていた。
土曜日だが蓮人兄さまは休みだろうか?
休日でも仕事に行くことが多いため、はっきりとわからない。
今までは起きた時にはいないこともあった。
そんなことを思っていると、廊下から物音がして無意識にビクっと肩が揺れた。
ドキドキと自分の心臓の音がうるさい。
普通にしなければ、普通に。なにも覚えていないことにでもしようか?
それが通じるかもしれない。そんな甘い期待が頭をよぎる。
ガチャリとリビングのドアが開くのがわかり、私はギュッと自分の手を握りしめた。