蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
家に帰り、食事も終わっていることもあり、蓮人兄さまの時間を邪魔したくなくて、私は自分の部屋へと行こうとした。
「鏡花、先に風呂入るか?」
「はい?」
言っている意味が解らなくて、私は振り返った。いつも私は自分の部屋のシャワーを使っていた。
「メインの浴室を今日からは使え。湯舟も大きしゆっくりできる」
蓮人兄さまの意外なセリフに私は呆然としていたのかもしれない、何も言わない私に蓮人兄さまは私の目の前までやって来る。
「何かやることがあるなら、俺が先に入って来るが」
「えっと、着物を片付けたいのでお先にどうぞ」
なんとか、どうして? と疑問を口にすることなく答えると、蓮人兄さまは「わかった」と浴室へと向かう。