蜜月身ごもり婚~クールな旦那様のとろ甘な愛に溺れそうです~【華麗なる結婚シリーズ】
そこにはきちんと入浴剤まで用意してあり、蓮人兄さまの優しさを垣間見る。
久し振りにゆったりと浴槽につかると、大きく息を吐いた。
色々なことがこの短い時間で起こった。私は怒涛の結婚騒動を思い出す。
それと同時に蓮人兄さまが本当は優しいことも。
口数も少なく、あまり笑わない蓮人兄さまだったが、それは置かれた立場からだったのかもしれない。
はっきりと蓮人兄さまと悠人さんたちの関係性や、お家騒動の話を聞いたことはないが、今のような冷たい蓮人兄さまになったのは、ある一定の次期からだったように思う。
昔はいつも最後まで私のことを心配し、見守ってくれていたのは蓮人兄さまだったのは確かだ。
だから、私はずっと蓮人兄さまが好きなのだから。
そしてそんな蓮人兄さまと、本当に結婚をしてしまった。
私のせいでこんなことになってしまったが、蓮人兄さまに少しでも好きになってもらえるよう、努力したい。