何億もの星に想いをのせて。〜キミには敵わない〜
いつも俺は、後になって気づく。
遅いんだよ、俺‥‥。
「白狼‥‥。いや、春正って呼ばれてたな。」
あぁ、コイツには教えたことがなかったな。
俺はお前に酷いことばかりしたんだな。
『俺の名前は渡辺 春。春正は偽名なんだよ。』
本当の名前をコイツに教えれてスッキリした。
『今からでよければ‥‥、俺と友達になってくれないか?』
初めてだ。
友達になって。
その一言なのに、こんなに緊張するもんなのか。