何億もの星に想いをのせて。〜キミには敵わない〜

お前らと深く関わったのも、利用するため。

最低だよな。

見損なったよな。


でも、俺は気付いたんだ。

やっぱり花が好きだったんだって。

殺すと言いながらも裏では花に会いたかっただって。

皆んなとも、本当は友達になりたかったんだって。


こんなに殺すと願っていたのに、やっぱり俺は花が皆んなが好きなんだって。

気づいた頃には、花が居なくなった理由もどうでも良くなっていた。

それより好きだって気持ちの方が大きかった。

ごめんって言う気持ちの方が大きかった。



気づいたんだ。いいや、気づかないフリをしていたんだ。


ごめん。こんな醜い感情を持っていて。

許してくれとは、言わない。

駄々聞いてほしかった。

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