トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
到着した18階。
この階には3部屋しかないようだ。

湊斗に案内され入ると、広々とした玄関。
そして、廊下を進み扉を開けると30畳近くある眺めのいいリビングが広がっていた。

「綺麗にしてるね」

「そうかな?あまり物を増やさないようにしているんだ。片付けが苦手だからね」

「そんな風には見えないよ。あっ、荷物ありがとう。冷蔵庫に入れさせてもらってもいい?」

「ああ。頼む」

テキパキ動く澪。湊斗はそんな澪を眺めているだけで幸せだ。

「今日の夜ご飯、何がいい?」

「澪が作るなら何でもいい」

「じゃあ、ハンバーグ、唐揚げ、肉じゃがのどれが好き?」

「ハンバーグ!」子供の様にはしゃぐ湊斗。

「炊飯器はキッチンにあったけど、お米もあるかな?」

「あったと思う」と棚を開けて出してくれた。

「澪、夜ご飯までまだまだ時間があるからソファに座って話をしないか?」

「うん」

ふたりはソファに行くが、湊斗が自分の足の間に座る様に言う。後ろから抱きしめられる様な体勢は澪にはハードルが高い。

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