トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
澪の部屋に来たのは初めての湊斗。

決して広くはないが、澪らしい綺麗な部屋だ。

ただ、ベッドはセミダブル。湊斗が寝るには狭いかもしれない。

疲れたふたりは、さっとシャワーを浴びた。

「湊斗がベッドで寝て?」

「澪、くっついて一緒に寝よう」

「うん!」

湊斗は澪を抱きしめる。

「澪、俺は澪を失ったら生きていけない。だから、絶対無理をしないでくれ。何かあったらすぐに教えてほしい」

「ごめんなさい。湊斗が帰って来たら言うつもりだったの。今日こんな事になるなんて思いもしなかった」

「俺も、全く気づかなくてすまない。確かにあの女性は馴れ馴れしい事があったんだ」

「私も睨まれはしても犯罪を犯すなんて思いもしなかった…」

「明日の会見なんだけど、澪の事を正直に話していいか?真剣に交際をしているって」

「湊斗に任せる」

「ありがとう」

今日はただただ抱きしめ眠るふたりだった。


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