トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
ご挨拶と会いたくない人
同棲を始めて落ち着いた頃、

澪と湊斗は湊斗の実家に来ていた。

「まあまあ。澪ちゃんいらっしゃい」明るい母親。
「澪お姉様~」更にパワーアップしている妹の由香。
「いらっしゃい」と冷静な父親。

そして、今日は祖父母まで、
「「澪さんいらっしゃい」」

澪は、福田家の人々に大歓迎で迎えられる。

「こんにちは」

「玄関じゃなくて、中に入ろう」みんな揃って澪大好きな自分の家族に呆れる。まぁ、本心は嬉しいのだが、素直じゃない湊斗。

今日はお店ではなく、隣の母屋へ入っていく。

お昼と夜の営業時間の間を狙ってきた。

「あっ、これ。お口に合うかわかりませんが」

と澪に渡された箱を見て、

「きゃ~、超人気洋菓子店のケーキ!」
由香は大騒ぎだ。

「由香、煩い。取りあえず話があるから、みんな座ってもらえるか?」

お茶の用意も途中に、澪と湊斗、向かいには福田家の面々が座る。

「親父、お袋、澪と結婚を前提に同棲を始めた。今日は、その報告に来た」

「お父様、お母様、至らぬ点は多々あると思いますが、よろしくお願いいたします」
と澪が挨拶する。

「「きゃ~」」と手を取り合って喜ぶ母と妹。

「「「湊斗をよろしくお願いします」」」と冷静に返す父と祖父母。

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