トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
焦がれる想い
退院した湊斗。

翌日から、練習場に顔を出していた。

あと1週間は運動禁止だが、家にいても澪の事ばかり考えてしまう。

チームは、シーズンを終えたばかり。

プロ契約していて家族がいる選手は、家族と過ごしているに違いない。束の間のオフだ。

プロ契約ではなく、日向飲料の社員として所属している選手は、有給は取れても基本は仕事だ。

そして、プロ契約している独身選手数人は体を動かしにトレーニングルームに来ている。もちろん休んでもいいのだが、熱心に自主トレしているのだ。

普段から湊斗も颯斗も自主トレ組。

今日も、いつものメンバーが集まり汗を流している。

「よう湊斗。具合はどうだ?」

「ああ。問題ない。見舞いサンキューな」
みんなが声を掛けてくれる。
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