トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
「颯斗。入院中はサンキュー」と颯斗にも声を掛ける。

「何ともなくて良かった」「ああ。」

「湊斗、テレビ見たか?」

「??そう言えば、入院中から全く見てないな」

「湊斗のトライと俺のキックで逆転優勝がずっと取り上げられてる。チームに取材依頼の電話が殺到してるらしい」

「…。知らなかった」

「まぁ、昨日まで入院してたし、チームが病院に迷惑掛けないように、マスコミ対応してたしな」

「だからか!マンション出た所に人が多いなと思ったんだ」

「ああ。いたな」

湊斗と颯斗は同じマンションに住んでいる。

「車だから、大して気にしなかった」

「気をつけろよ?当分騒がしいだろうから」

「まぁ、ちょっと面倒だけど、俺は疚しい事も何もないから大丈夫だ」

「イヤイヤ。お前の場合マスコミより、熱狂的な女性ファンだよ」

「それなら、颯斗もだろ?」

「ああ。だな。お互い気をつけよう」


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