トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
ふたりが乗った車が警備員の前を通り、外に出た途端車を取り囲まれる。

半分は、マスコミ。
湊斗は大活躍の後から入院していた。
やっと、公に現れた姿を捉えたいのだ。
出来れば、ひと言ほしい。

残り半分は…。
女性ファンだ。
よく見る熱狂的なファンの姿もある。

思った以上の数に、
「どうするかなぁ~」と発進出来ず困る颯斗。

そこへ警備員が何人か走り出て来てくれた。

何とか通り抜けれるまでに、後ろに下がってもらっている。

「想像以上でビックリした…」

「連日、繰り返し映像が流れてるからな。しかも、みんな格好良く編集してくれてるぞ!」

「はぁ…」湊斗は、あまり実感がわかない。何せ、トライする前から記憶が曖昧なのだ。

当分騒がれそうな事だけは実感した。








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