トップリーガーの恋～おまえの心にトライする～

別のスタッフが慌てた様子で駆け込んできた。

「湊斗さん、大変です！」

「どうした？」

「それが今、お祖母様から連絡が入りまして、先程スタンドで倒れられて救急車で運ばれたのは湊斗さんのお祖父様です！」

「はぁ？！」

そう、湊斗の祖父母はこの近くに住んでいるのだ。そして、祖父は暇を見つけては孫の姿を見に来ているのだった。

「湊斗さんお祖母様から伝言です。楠田総合病院に搬送されたから、迎えにきて連れて行ってほしいそうです」

「…。」頭が真っ白の湊斗。

「おい、湊斗。早く行けよ！」と颯斗に言われ我に返り、走り去って行った。

「うちに運ばれたんですね」

「みたいだな」