トップリーガーの恋~おまえの心にトライする~
看護師達の羨む視線を受けつつ、病室に向かう。

入院している710号室は個室だ。


コンコンとノックして、
「失礼します」と入ると、ベッドの上で背もたれを起こしている湊斗。

「担当になります本城です」と、名乗り検温をお願いする。

その間に血圧と脈を測り、
「お加減いかがですか?」と聞く。

「…。」さっきから全く返事をしない湊斗。

「??」澪は、不思議に思い湊斗の顔を見る。

目が合った瞬間、湊斗の顔が赤くなる。

「大丈夫ですか?」赤くなった湊斗のおでこに手を当てる。

その時、ピーピーと体温が測れた音がした。

体温計を見ると、36.2℃。平熱だ。


そう湊斗は病気ではなく、澪に一目惚れしたのだった。
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