わたしにしか見えない君に、恋をした。
「明日の予定は?」

「あっ、そうだ。明日愁人のサッカーの大会なんだよね」

「へぇ。応援にいってやるか」

「いいよ。湊とずっと二人で一緒にいる」

「俺もみたいし。一緒に行くか」

「でも……」

「よし。明日は寝坊しないように早く寝るか。ちゃんと起きろよ?」

「うん。多分……ね……」

目をつぶると、体育祭の疲れもあってか引っ張られるように夢の世界に落ちていった。

夢の中に湊は出てきてくれなかった。

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