わたしにしか見えない君に、恋をした。
今日が初日なのか、長い髪を一つに束ねた愁人の姉ちゃんは少し緊張した面持ちで機械の説明を受けている。
額には大きなガーゼが貼られている。事故で傷を負ったのかもしれない。
どうしてか自分でもわからない。ただ、彼女から目が離せない。
心がさざ波立つ。どうしてだ。どうしてこんな気持ちになる。
戸惑いが全身を駆け巡る。
「――さん。流川さん?」
名前を呼ばれていることに気付いてハッとして声のする方向へ視線を向ける。
山口さんは不思議そうな表情で俺を見つめ返す。
「どうしました?」
「いや、何でも……」
「あの女の子のこと見てたでしょ?知り合い?」
「知り合いの姉ちゃんです」
「あぁ、それで。彼女は今日からリハビリ開始みたいだね」
山口さんは「今日は調子がいいみたいだから、ウエイト調整しますね」と微笑む。
額には大きなガーゼが貼られている。事故で傷を負ったのかもしれない。
どうしてか自分でもわからない。ただ、彼女から目が離せない。
心がさざ波立つ。どうしてだ。どうしてこんな気持ちになる。
戸惑いが全身を駆け巡る。
「――さん。流川さん?」
名前を呼ばれていることに気付いてハッとして声のする方向へ視線を向ける。
山口さんは不思議そうな表情で俺を見つめ返す。
「どうしました?」
「いや、何でも……」
「あの女の子のこと見てたでしょ?知り合い?」
「知り合いの姉ちゃんです」
「あぁ、それで。彼女は今日からリハビリ開始みたいだね」
山口さんは「今日は調子がいいみたいだから、ウエイト調整しますね」と微笑む。