わたしにしか見えない君に、恋をした。
「ちわっす!」
「おっ、直樹じゃん。久しぶり~」
連れてこられたのは先輩が行きつけだというアパレルショップだった。
男物の服や小物が並ぶお店。
先輩に気付いた店員さんが笑顔を浮かべる。
「えっ、ていうか直樹の新しい彼女?」
「いや、まだその段階ではないんですけど、これからそうなっていけばいいなって」
「マジか~。いいなぁ、若いって」
先輩と店員さんが話すそばであたしは終始愛想笑いを浮かべていた。
これからそうなっていければいい?
それってあたしと先輩が彼氏彼女になるってことだよね。
ないない。絶対ない。100%ありえない。
だって先輩の彼女になったら今みたいなデートが続くってことでしょ?
先輩はアパレルショップを出ると、今度はそのそばにあるスポーツ用品店に入っていった。
そこでもひとしきり知り合いと同じような会話を繰り返し特に何を買うでもなく店を出る。
「おっ、直樹じゃん。久しぶり~」
連れてこられたのは先輩が行きつけだというアパレルショップだった。
男物の服や小物が並ぶお店。
先輩に気付いた店員さんが笑顔を浮かべる。
「えっ、ていうか直樹の新しい彼女?」
「いや、まだその段階ではないんですけど、これからそうなっていけばいいなって」
「マジか~。いいなぁ、若いって」
先輩と店員さんが話すそばであたしは終始愛想笑いを浮かべていた。
これからそうなっていければいい?
それってあたしと先輩が彼氏彼女になるってことだよね。
ないない。絶対ない。100%ありえない。
だって先輩の彼女になったら今みたいなデートが続くってことでしょ?
先輩はアパレルショップを出ると、今度はそのそばにあるスポーツ用品店に入っていった。
そこでもひとしきり知り合いと同じような会話を繰り返し特に何を買うでもなく店を出る。