わたしにしか見えない君に、恋をした。
第二章
弱すぎる心
10月に入り、衣替えで秋を実感する。
朝晩はひんやりとするものの、日中の気温は高く汗ばむ日もある。
「ねぇねぇ、帰りのHRで体育祭の種目決めるって聞いた?流奈はなににでる?」
いつのように学食でパンを頬ばるあたしにナナが問いかけた。
「どうしようかな。できればリレーは避けたいし、二人三脚とかでいいかな」
あたしが答えると、ナナが首を傾げた。
「だよね~。でも、二人三脚だと一人余っちゃうじゃん?うちらって三人組だし」
「あ、うん。そうだね」
あたしがそう答えると、サエコとナナが一瞬だけ二人で目を見合わせた。
「じゃあ、三人四脚にでる?流奈もナナもいいよね?」
「了解~!!」
「うん、いいよ」
何気なく答えたあたし。
でも、これが悪夢の始まりであることにあたしは気付いていなかった。
帰りのHRになり、10日後に行われる体育祭の種目決めが行われる。
学校中が盛り上がる大イベントの一つだ。
優勝したクラスには担任がクラス全員に夕食をご馳走するというのが暗黙の了解になっている。
朝晩はひんやりとするものの、日中の気温は高く汗ばむ日もある。
「ねぇねぇ、帰りのHRで体育祭の種目決めるって聞いた?流奈はなににでる?」
いつのように学食でパンを頬ばるあたしにナナが問いかけた。
「どうしようかな。できればリレーは避けたいし、二人三脚とかでいいかな」
あたしが答えると、ナナが首を傾げた。
「だよね~。でも、二人三脚だと一人余っちゃうじゃん?うちらって三人組だし」
「あ、うん。そうだね」
あたしがそう答えると、サエコとナナが一瞬だけ二人で目を見合わせた。
「じゃあ、三人四脚にでる?流奈もナナもいいよね?」
「了解~!!」
「うん、いいよ」
何気なく答えたあたし。
でも、これが悪夢の始まりであることにあたしは気付いていなかった。
帰りのHRになり、10日後に行われる体育祭の種目決めが行われる。
学校中が盛り上がる大イベントの一つだ。
優勝したクラスには担任がクラス全員に夕食をご馳走するというのが暗黙の了解になっている。